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カナダ・アラスカ沿岸水路  (バンクーバー)

 

 

 

日記

宿泊地

(航行距離)

6月13日(月)

伊丹空港はすでに国際色豊かで、もう外国気分。関西国際空港からバンクーバーへ直行便が出ておらず、まずは成田空港へと向かうけど、これで2年前に続き2回連続関空使えず・・・おーい、関空、大丈夫かぁ。

「本当は、カヤックはいけないのですが・・」

事前に許可を取っていたのでこれはすんなりといったが、荷物が個数超過になったのは予想外で、超過料金18900円を払うことになる。

 

8時間の飛行でバンクーバー着。入国審査もアッサリしたもので、

「カヤックで!アラスカまで!一人で!ホォーッ」

と言いながら笑顔のおじさんがスタンプを押して通過。全ての指紋を撮ったり、記念撮影までしたりするアメリカとはえらい違いだな。

 

荷物が重いので予約しているホテルまでタクシーで向かう。車内から外を見ていて気になったのが青い旗を車体に引っ付けて走っている多くの車があったこと。運転手さんに聞いてみると、地元のプロ・アイスホッケーチーム、バンクーバー・カナックスがスタンレーカップ(優勝決定戦)の真最中だという。現在のスコアは?

「3−2でカナックスが王手だよ」

本日17時から敵地ボストンで第6戦が行われるらしい。街中ではカナックスの青いTシャツやレプリカ・ユニホームを着ている人が沢山いて、盛り上がっている。

 

ホテルに着くともうクタクタ。時差のせいで6月13日を2度過ごし、ほとんど寝ていないせいだ。せっかくのホッケーもウトウト半分夢の中で見ていたら、いつの間にか0−4でカナックスが負けております。明日の街はションボリしているのかな?

 

 

  飛行機で簡単に運べる船 

Vancouver

6月14日(火)

昼から自転車を借りてお買い物に出かける。まずはグランビル島にあるカヤックショップのエコマリンに行き、潮汐表やVHFラジオ等を購入。カヤック用品が何でも売っていてすごい品揃え。海図も売っていたのだが縮尺が小さくこれは買わず。

次に向かうはMEC(Mountain Equipment Coop)。アウトドア用品がジャンル問わず何でも手に入り、空だった20Lのザックがパンパンになるまで買ってしまった。

 

 

  無理やりカナックスファンにさせられている銅像の女性 

 

海岸沿いを自転車で走るのは気持ち良く、でも街中を爆走していると疲れた。バンクーバー、けっこう坂のある街であった。

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6月15日(水)

今日も自転車で街を走っていると、至る所にカナックスユニホーム姿の人を見かけ、中心街では青一色。本日17時から最終戦がここ、バンクーバーで行われ、パブリックビューイングもするそうな。完全な内弁慶シリーズ(ホームでしかお互い勝っていない)で、地元の期待は否が応でも高まっている。

そんな中、街中にあるオシャレな図書館へと行き、地形図や海図をコピーしようとしたがコピー機が小さくあきらめて、結局エコマリンで海図を購入し、店長らしき人から航路など様々な情報を教えてもらう。

 

  背中に背負うは24枚の海図 

 

「パブリックビューイング行くの?」

ホッケーの話題になる度に皆に言われたのだが、勝っても負けても混乱しそうだからとホテルで一人ゆっくりと見る。も、序盤でボストンに差を付けられて大敗・・。

試合終了後、夕食を食べに外に出ると、店のまわりは人だかりで、みんな置いてあるテレビに釘付け。街の中心部でカナックスが負けたことによる若者の暴動が・・。テレビ、ずっと生中継・・・。

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6月16日(木)

車に火をつけるわ、店の窓ガラス割るわ、商品略奪するわでどうなってるのかいなと思っていた街も、歩いてみるといたって元通りとなっており、どうも沢山のボランティアの方々が朝早くから清掃活動を行った様だ。店では、割られた窓ガラスの代わりにベニヤ板が貼り付けられ、そこには昨日の悲しい事件を嘆く様々なメッセージが書き込まれていた。

図書館に着くと、昨日買えなかった部分の海図をコピーして、これでカナダの地図が全てそろった。

 

 

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本日、カナックスユニホーム姿の人見かけず。

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6月17日(金)

快晴の天気によりビーチ沿いでは日光浴をする人の群れ。これは出発地点を変えないとな、と考えつつ、またもやエコマリンへと行く。買いたい物もあったのだが、一番したかった事はVHFラジオの使い方を教えてもらうこと。説明書読んでもまったく理解不能・・。ナイスガイのジェフが丁寧に操作方法を教えてくれ、本当に良い店員さんばかりである。

 

 VHFラジオ:無線機として他の船と交信が出来て、緊急時には欠かせない一品。天気・波高・風向き等、様々な海の情報を聴けるラジオの機能もあわせ持つ。(注:真ん中のはカナダ版おっとっと)

 

数日前に自分と同じ様な人が店に来たらしく、その彼はアラスカからバンクーバーまで南下する予定だそうで、

「あなたは北上するのね!」

と笑顔で言う女性スタッフ。

 

お買い物の〆は日本食が手に入る‘みんなのコンビニ’にて食糧を買い込み、その合計金額が77ドル77セント!! レジのお姉さんもビックリだ。

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