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カナダ・アラスカ沿岸水路 2011

バンクーバー~グレイシャー・ベイ 1850km

 

 

 

それは、心に残る風景だった。

 

 

 

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 Bellingham (2001.9.14) 

 

 

ニューヨークのテロから3日後、陸路カナダからアメリカに入国した。

テロ直後に「国境が封鎖されている」という情報を聞きつけ、旅の途中でお世話になったS君のバンクーバーにある自宅へと転がり込んだ。テレビを見ると、繰り返し流れ続けるあの映像。

 

不安な中でのアメリカ入国。でもこのキャンプ場はアメリカ国内だというのに、驚くほど静かだった。ここワシントン州はアメリカ西海岸にあり、ニューヨークのある東海岸からは5000キロほど離れているせいもあるのだろう。

 

この旅のゴールであるシアトルまではあとわずか。帰国日も迫る中、帰りの飛行機は無事飛ぶのだろうか・・・そんな不安を吹き消すように、キャンプ場の裏手にある小さな海岸では、美しい夕焼けが私を迎えてくれた。写真を見ながら思い出すのは、視覚的なものよりも、波が岸辺へと打ちつける小さな音と、潮の香りである。まるで湖のようなその海の持つ無限の広がりに、この時は気付くはずもない。

 

そこは、南はシアトルから北はアラスカまでへと続く海岸線、インサイド・パッセージ。

 

10年ぶりにあの大自然の中へ。再び、星野さんの本を握りしめて。

 

 

 

 

1.カナックス(CANUCKS 6/13~17)

 

2.潮汐(FLOOD/EBB 6/18~7/1)

 

3.300(300 7/2~19)

 

4.セイディ(SADIE 7/20~8/8)

 

5.海と氷河と鯨(BREACH 8/9~21)

 

6.南へ(SOUTH 8/22~9/3)

 

7.鮭➝酒(BEAR➝BEER 9/4~10)